こんにちは。
24日(火)に交野女子学院へ行ってきました!
交野女子学院は、近畿・中部地方にある唯一の女子少年院です。
施設は、京阪電鉄の郡津駅から徒歩15分程の所にあり、辺りには住宅と工場があります。
施設を囲む柵がそれほど高くないことから、施設の中からもそれらを見渡すことが出来ますし、外部からもグラウンド等施設の外観が見られます。想像以上に開放的な雰囲気でした。
また施設の入り口もアーチ状になっていたり、施設内に母子像があるなどとても綺麗な環境でした。
収容された少年は長期処遇(約1年)と短期処遇(約半年)に分けられ、
新入時教育→中間期教育(前期・後期)→出院準備教育と、段階ごとに進級をして出院となります。
今回の見学を通して、様々なことを学んだのですが、全て書くと膨大な量になってしまうので、特に印象に残ったことを2つ書かせて頂きます。
① 収容者の減少
交野女子学院の収容定員は91名なのですが、現在は40名台まで下がっているようです。そもそも少年院は日本全国に51あるのですが、女子少年院は9つしかありません。人口減少により非行が減ってきていることは知っていましたが、収容率が半数程というのは意外に感じました。
② 家庭との連携
少年の非行には親の養育態度も原因となっています。少年院では在院中より積極的に連携を行なっており、昼食面会や宿泊面会、保護者会や、子育てについて保護者へ講習も行なっています。また少年の生活指導として行なっている“生命のメッセージ展”を保護者に対して行なったりもしています。“生命のメッセージ展”とは犯罪被害者一人ひとりの等身大の人型と彼らの遺品の「靴」を展示し、被害に至ってしまった経緯を載せているものです。
また摂食障がいとなっている少年が多いことにも驚きました。そのため、少年院全体で“食育”を考えているようです。
また模範となる院生は炊事生として職員と共に食事を作ったり、院内にある寮にて自身で行動目標を立て、生活をすることも出来ます。当然、それらは誰もがなれるものではありません。なので、職員は適切な目で少年を見つめ、公平な判断をしなくてはなりません。特に女性の場合、「私は嫌われている」や「先生は○○さんを贔屓している」といった感情を持ちやすいので、より慎重にかつ的確な判断をしなくてはならないのだと思いました.
更に少年と関わる上での視点として、“いかにして動機付けを図るのか”ということも重要なものであると職員からお話を伺いました。
今回の見学で、少年院の現状だけでなく少年との接し方まで学ぶことが出来ました。とても勉強になったので、今後の活動に生かしていきたいです。
